ペットのイエローページ:ペット飼育百科 手入れ・しつけ・健康
 

■ブラッシング
毎日の手入れや、シャンプーの前にブラッシングが欠かせません。
子犬のうちから飼い主とのコミュニケーションの手段としてもブラッシングに慣らしておきましょう。

■ブラッシングの効用
ブラッシングを行なう事により皮膚の血行を促します。
フケや死毛の除去により清潔を保ち、被毛や皮膚の健康を促します。
蚤やダニなどの害虫や、皮膚病などの早期発見につながります。
シャンプー前のブラッシングを念入りに行うことにより、シャンプーから仕上げまでの時間を短縮する事ができます。

■犬種や被毛の質、長さによって用いるブラシを選びます
1、ピンブラシ
ピンブラシは主に長毛犬種の被毛のもつれや、死毛、ほこり、フケの除去に使用されます。
ゴムクッションの上に鉄、真鍮、ステンレスなどのピンを植え込んだブラシ形と、厚い皮革にピンをじかに植え込んだハンドグローブ形があります。
一般に前者が使用されるが、イギリスなどではハンドメイド仕上げの後者が好んで使用されます。
自分の髪に通してみて痛くないもの、出来るだけ軽く、ブラッシングしていて疲れないもの、又ピンは錆びにくいステンレス製を選ぶと良いでしょう。

2、スリッカーブラシ
スリッカー・ブラシは剛毛犬種の死毛の除去と発毛を促すために作られたブラシですが、現在では全ての犬種の毛のもつれや毛玉とり、死毛の除去に使用されています。特にダブルコートの犬種の換毛期にはなくてはならない用具でしょう。
金属製の台にゴムのクッションを張り、その上に細い「く」の字に曲がったピンを植え込んだブラシで、台が平形になっているものと、カーブしているものがあり、通常は平形を使用することが多いでしょう。
犬の大きさによりピンの長さ、ブラシの大きさを考えて選びましょう。
ピンはステンレス製の錆びないものが良いでしょう。

3、獣毛ブラシ
素材には猪毛、豚毛、馬毛、猪毛+豚毛があり、廃毛を取り去る時のマッサージ効果に優れています。
犬の被毛に対するブラッシングは主要なグルーミング作業であり、ブラッシングが日常習慣になっているヨーロッパでは、犬をシャンプーする頻度がきわめて低いといえます。
  • 硬質ブラシ
    素材は猪毛、猪毛と豚毛の混合毛があり、剛毛犬種、短毛犬種向きで皮膚マッサージに適しています。
  • 軟質ブラシ
    素材は猪毛(腹毛)、馬毛など柔らかい軟毛犬種、長毛犬種用に使用します。
    ブラシは毛先を平らにカットしていない不揃いなものが良いでしょう。

4、ラバーグローブ
ゴム製のピンを手袋状に加工したもの。
剛毛犬種や短毛犬種の死毛の除去に適しており、マッサージ効果に優れている。
日本犬種の換毛期などに多用されます。
■ブラッシングの実際
1、親指と人差し指でピンブラシを持ち他の指は軽く添える。
クッションを利用し、肩を動かさず手首のスナップをきかせローリングするようにブラッシングする。 
2、親指と人差し指で柄を軽く持ち、ピン先が地肌に触れないよう柄の方向へ皮膚面と平行を保つよう手早く動かし使用する。
■ブラッシングの注意点
  • 被毛のもつれは一度にほぐさずに、少しづつ行ないましょう。
  • スリッカーブラシやピンブラシの力の入れ過ぎには注意しましょう。
  • 肢の付け根や中足等、皮膚が薄く弛んでいる所のブラッシングは皮膚に傷をつけない様に注意しましょう。
  • 耳、飛節、筋の張っている部分をブラッシングする時は皮膚面を傷つけないように、注意深く行ないましょう。
  • 被毛を短くカットされた犬であっても、四足の内側や下腹回りは毛玉ができやすいので箇所です。犬を寝かせ、片側の肢を持ち上げて、被毛のもつれのと死毛を取り去るためのブラッシングを行ないましょう。
■参考ページ
犬編
猫編
犬猫編
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ドッグ検定 トリマー通信コース 動物介護士専科
ペットのイエローページ事務局