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ペット業界では今「ペットの通販」に対する風当たりが強い。
しかし「ペットの直販」は確実に消費者の支持を受けて成長しており、「近い将来ペットショップの陳列から子犬や猫が姿を消す」と言う意見を乱暴とは言い切れない。
残念ながら「ペットの通販」と「ペットの直販」は同義語ではない。
「ペットの直販」は繁殖家から消費者への直接譲渡で、動物愛護の観点から理想的な生体売買の方法と言える。
「ペットの通販」は現状では無店舗、無在庫販売を意味する事が多く、インターネットの発達に伴い急速に参入業者が増えている。
「ペットの通販」という業態は、歓迎すべき事なのかどうか、立場の異なる4人の本音は?
1、消費者
私たち消費者は、ペットの通販は今後に課題があるものの歓迎します。
まず流通コストのカットで値段が安くなる事を期待するからです。
現在のインターネットのペット通販ではペットショップと比べ値段がちっとも安くないけれど、これらは単なる無店舗販売であって私たちが期待する直販ではないからです。
通販の良いところは感染の機会が少なくなるために購入直後の病気の確率が下がる事です。
陳列棚での生活経験がないためトイレの躾などがしやすいのも事実です。
今でも、全犬種取り揃えなどと言う通販よりも、特定の犬種の繁殖家をインターネットで捜すことは可能で、この場合には良い犬が明らかに安く買えます。
私たちは通販がやがて本物の直販にかわる事を期待します。
動物愛護が言葉だけでないならばペット業界は、こぞってペットの直販をめざすべきではないでしょうか。
2、繁殖家
我々ブリーダーもペットの通販は一応歓迎しているよ。
我々ブリーダーが直販する場合には卸しと違って、高く売れる事も事実さ。
しかし全てのブリーダーが同意見じゃないんだよ。
我々は生産者であって、消費者相手の商売を望んではいない。
実際俺は何十年も子犬の生産を続けているが、ペットショップをやりたいなどと思った事はないよ。
インターネットの普及が我々ブリーダーを有利にしたとしても、俺は子犬を小売りしようとは思わないね。
保証の問題やアフターフォローの負担を背負うよりは、卸し売りを選ぶさ。
1年たった犬が水頭症だと分かったとして我々にどうしろと言うのかねえ。
ペットが全て直販になるなどと言うのは業界を知らない素人の言う事さ。
永年付き合いのあるペットショップとの関係は従来どおり続くさ。
ただし、ペットショップと心中する気はないよ。
通販も結構、だれであれお客様だから。
昨今のにわか通販事業者の増加を我々はむしろ喜んでいるよ。
相場や犬の見分け方も分からない業者が、目が開いたばかりの子犬の写真を撮りに来てすぐに内金を入れてくれる。
俺の卸し値段なんか、田舎のショップの小売値段より高いぜ。
それでもまだ何倍か儲けるって言うんだから結構じゃないか。
3、ペットショップ
我々も数年先の事を考えねばならないよね。
我々に陽が当たっていない事は百も承知さ。
100種類もある子犬、色、毛の長さ、オス、メスなど、陳列して売る方法ではこれからの消費者のニーズに答える事は困難だもの。
通販の利点とやらが消費者を納得させているが、陳列方式の販売が優れている理由は正直言って見当たらない。
「実物を見て買える」と言ったって在庫だけの話で、取り寄せた犬は何が何でも買ってもらわなきゃねえ。
この先、消費者は「犬を買おう」と思った時に、インターネットを利用する事が多くなるだろう。
時代の流れと言うのはこう言う事を言うんだよ、止めようは無いさ。
ペットショップはサービス業でしか生き残れない、なんて記事読んだけどその通りかも知れんよ。
業界ではインターネットのペット通販を禁止させようと言う動きがあるけど無理だね、俺も通販のホームページ作ってもらってるよ。
4、ペット通販事業者
通販業者イコール悪徳業者みたいな報道があるが、それだけ脅威だと言う事さ。
ペット通販が是か非かと言うのはいずれ消費者が答えを出すさ。
動物愛護を持ち出すなら、先ず禁止すべきは「ショップの陳列」だろ。
陳列に犬を入れて売っている国は先進国では日本くらいのものだよ。
ペット通販には確かに悪徳業者もいるよ。
悪徳と言うより実は「素人」なんだよ。
通販業者を大量に作っている会社があるんだ。
真面目な組織もあるが、俺の行ったところは最悪だった。
そこの代表は他の団体の加盟店だった奴で、犬が売れないから募集する方に回ったらしい。
「生き物の知識など不要、私たちもみんな素人」なんて言うんさ。
これだけは言える。素人じゃ絶対無理。
今のペット通販は無在庫というだけで子犬の流通経路は従来と変わり無いし、業界は通販業者を敵視しているから仕入れ事情もよくない。
俺は犬の事も、業界の事も自分で勉強したさ。
おかげで食えるようになった。
商売道具はパソコン1台、ショップ出す気なんかしないよ。
子犬や猫は通販向きの商材と言える。
伝染病の問題や、転売による生体のストレス、店舗管理費用などペット流通の特殊事情を考える時、ペットは通信販売による頒布が合理的であるとする根拠も多い。
子犬を在庫するのではなく、いつでも仕入れ可能な情報として保有するメリットは大きい。
ペットビジネスは情報ビジネスである事を売り手側も、買い手側も気付き始めている。
生体情報の交換システムによって全国どこでも同一の出産情報を保有する事ができ、繁殖者から直接子犬・猫を仕入れる事ができるようになった。
ペットビジネスはますます通販業者に有利なビジネスに変わって行く。
(生体仕入れ情報)
http://www.j-pet.com/jpic
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