退職を機にペットショップを開店したいと考えています。
犬の飼育経験はありますが商売は初めてです。
開店にあたってどのような準備が必要でしょうか?
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動物好きの人がペットショップの開店を夢見るのは自然な事ですが、ペット業界は「趣味」の世界と現実の「商売」の差が大きい事も理解された上で参入される事をおすすめします。
近年インターネットの発達やホームセンターの進出など多くの要因によって町のペットショップの業態にも変化がおきています。
現在盛業中とは言え既存のペットショップをそのまま模倣するような出店は危険です。
市街地における一般的なペットショップの売り上げ比率は、生体販売、フード器具販売、美容ホテルなどサービス部門、がそれぞれ3分の1を占めてきました。
この先インターネットの発達は生体販売を減少させて行くでしょう。
ホームセンター等の進出によってフードや器具の販売も今以上の成長は望めません。
これらに比べ、トリミング、ホテルなどのサービス部門は好調です。
開店地域やスペースの問題もありますが、生体やフードを並べない「美容サロン」専業のペットショップも都市部で増えつつあります。
ペットショップ開店に先立って、地域や出店規模に合わせた自店の「業態」について研究し、どの様な業態(売り上げ比率)で開店するかを決める必要があります。
1、生体販売
ペットショップで15万円前後で売られている子犬の生産者(ブリーダー)価格は4〜5万円位です。
車や飛行機で運ばれ何人もの人(業者)の手を渡って消費者に届く子犬の値段としてはやむを得ないとしても、インターネットによって生産者が直接消費者に売る事が可能になった今、犬や猫に限って言えばペットショップの売り上げの主力に生体販売を置く事は将来的に難しくなって行くでしょう。
展示販売の比率を少なくし、通販に参入するペットショップも昨今少なくありません。
インターネットを活用した生体の通販は数年の過渡期を経て、消費者に支持される方式が勝ち残るでしょう。
積極的に生体販売を行うためには、犬や猫に対する充分な知識と管理技術が必要です。
犬や猫を販売するペットショップの開業には都道府県知事への登録が必要です。
許可申請とは異なり、受理されない事はありませんが、立ち入り検査などが行われるケースはあります。
2、フード、器具販売
生体そのものの販売数が減ると、自然理にフード器具販売量は減ります。
犬や猫を初めて飼育する人が最初に買う犬具類は種類も多く高額で、ペットショップに於ける器具販売の内、大きなウェイトを占めるからです。
開業初期ではフード器具販売は生体販売と一体のものとして考えるべきです。
フードや器具は品揃え、価格など多くの点でホームセンターなどの量販店に苦戦を強いられます。
専門店だけで流通するプレミアムフードがありますが、量販フードの品質も格段に良くなっており、フードのみで固定客を維持するのは困難です。
3、サービス部門
ペット美容、ペットホテルなどサービス分野は健在です。
この分野はインターネットや通販に脅かされる事はありません。
ペット美容は昨今のペットショップの安定経営に不可欠な部門となっています。
ペット美容と言えばすぐに「被毛のカット」を思い浮かべますが、カットの必要のない犬の方がはるかに多いのですから、洗って乾かすだけのサービス形態でも採算が合う事例もあります。
「カット」を伴わないサービスなら特別な技術を要さず参入も容易です。
本格的なトリミングサービスを行うには「トリマー」が必要です。
自分がトリマーになるか、トリマーを雇うかいずれかを選びます。
トリマーの求人はトリマー養成校宛に行うのが普通ですが、開店当初は高いレベルの技術者を投入する事が望まれます。
トリミングサービスは「サロン」と呼ばれる事でもわかるように人間の美容室と同じコンセプトで開店運営されるようになって来ました。
店の盛衰にも同じ原理が働きます。
ペットホテルについてもスペースがあるから始めるような仕事ではなくなってきています。
家庭に於けるペットの地位の向上を深く認識して下さい。
1度来た客が2度と来店しない現象の原因は必ず自分の店にあります。
開店する側の論理ではなく、愛犬家の立場で自店の開店計画を評価する事が肝要です。
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