■■■■ ■■■■ ■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ ■ ■ ■ ペットビジネスの転ばぬさきの杖
■■■■ ■■■■ ■ メールマガジン 2004/12/10
■ ■ ■
■ ■■■■ ■ 「ペットビジネス専科」83号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ペットビジネス専科」41号以降はペットビジネスの根幹たる「犬」に焦点を
あて、我が国で流通する各犬種についてペットビジネス従事者が知るべきレベ
ルで掘りさげていきます。
日本畜犬学会を窓口とし、各犬種の専門家のご協力を得て刊行されます。
……………………………………………………………………………………………
「犬種研究 スタッフォードシャー・ブル・テリア」
……………………………………………………………………………………………
18世紀から19世紀にかけて、イギリスではブル・バイティング(牛)やベア
・バイティング(熊)が盛んで、これらの見世物のために使用される闘犬は初
期には大型であったが、視覚的効果から小型でありながら機敏な動きをする犬
が開発されるようになって行く。
小型の闘犬の多くは、体構が発達した大型の地犬に、身のこなしが軽快で攻撃
的な性格をもつテリア犬種を交配して作出された。
スタッフォードシャー・ブル・テリアはこのような闘犬の小型化の流れの中で、
在来のブルドッグ(現在のブルドッグより大型)にスムース・フォックス・テ
リアやホワイト・イングリッシュ・テリアなど小型のテリア犬種を交配して作
出された。
スタッフォードシャー・ブル・テリアは、闘犬として使用されていた頃はブル
・アンド・テリア、ハーフ・アンド・ハーフなどの別名で呼ばれており、現在
のブル・テリアやアメリカン・スタッフォードシャー・テリアと同じ祖先をも
つ。
1835年イギリスで法により闘犬が禁止された事により、闘犬種は一時的に繁殖
数が激減した。
闘犬種ブル・アンド・テリアはスタッフォードシャー・ブル・テリアとして当
時のタイプのまま保存されるものと、改良されてホワイトのブル・テリアに進
化するものに分かれる。
この内、改良種であるブル・テリアは1875年KCに公認されたが、スタッフォ
ードシャー・ブル・テリアは闘犬のイメージが強く残っており、1935年まで公
認されなかった。
これ以降ドッグショーにも出陳されるようになり、番犬として家庭で飼育され
るようになって行く。
この時代にはマンチェスター・テリアとの混血があり、より軽いタイプに改良
されている。
闘犬種に陽が当たらなかった時代に保存に努めたスタッフォードシャーの愛好
家に敬意を払い、この犬種はイギリス中部の州名スタッフォードシャーが冠さ
れて呼ばれる事になる。
スタッフォードシャー・ブル・テリアは現在テリアに分類されているが、外見
は多くのテリア種と異なりハウンド種に近い印象を受ける。
同じ祖先をもつブル・テリアよりもやや小型で、頭部の構成はブル・テリアと
明らかに異なっている。
スタッフォードシャー・ブル・テリアは18世紀当時のブルドッグの様相を最も
よく現代に伝えている犬種と言われている。
1880年代に古いタイプのブル・アンド・テリアがアメリカに渡り、独自に進化
したのがアメリカン・スタッフォードシャー・テリア(ピットブル・テリア)
である。
スタッフォードシャー・ブル・テリアとアメリカン・スタッフォードシャー・
テリアのスタンダードはほとんど同じであるが体高、体重ともにアメリカン・
スタッフォードシャー・テリアがひとサイズ大きくなっている。
さまざまな犬種の混血から生まれた闘犬種の多くは、作出の目的である「獰猛」
と「温和」と言う両極の二面性を持つ例が多い。
現代のスタッフォードシャー・ブル・テリアは攻撃性を抑えるための選択育種
によって闘犬種時代の獰猛さは排除されたと言われるが、この犬種が愛玩化し
たとは考えない方が良い。
動物に対する狂暴性は潜在しており、一転して家庭犬にあらざる行動に出る例
が少なくない。
この「紙一重の危うい気質」と「不屈の勇気」こそがスタッフォードシャー・
ブル・テリアが多くの国にファンを持つ理由でもあるのだ。
(写真参照)
http://www.dogfan.jp/zukan/terrier/Staffordshire_Bull/index.html
(データ)
原産地 イギリス
分 類 テリア(AKC)
テリア(KC)
第3グループ(JKC)
体 高 おす36〜41cm めす36〜41cm
体 重 おす13〜17kg めす11〜15kg
出産数 JKC 96頭(全犬種中 41位)2003年
AKC 656頭(全犬種中 91位)2002年
……………………………………………………………………………………………
このメールマガジンの掲載記事の一部又は全部の転載を禁じます。
マガジンの記事によって読者が何等かの判断(行動)をされる場合には、読者
の責任において、別の方法で確認されますようおすすめします。
このマガジンの記事につきましては発行日の時点での発行者の見解としてお読
み下さい。執筆は外部の方にもお願いしていますので、執筆者の論旨が発行元
である日本畜犬学会と細部で異なる場合もあります。
ペットビジネスは今激動の渦中にあり、今日の常識が少し先で非常識になるケ
ースやその逆も多くあります。
ビジネスを前提とした情報はとかく反論も多い事をご理解ください。
このメールマガジンは『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発
行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000110652.htm からできます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】日本畜犬学会
http://www.j-pet.com
mailto:info@j-pet.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|