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■ ■ ■ ■ ペットビジネスの転ばぬさきの杖
■■■■ ■■■■ ■ メールマガジン 2004/10/22
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■ ■■■■ ■ 「ペットビジネス専科」76号
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「ペットビジネス専科」41号以降はペットビジネスの根幹たる「犬」に焦点を
あて、我が国で流通する各犬種についてペットビジネス従事者が知るべきレベ
ルで掘りさげていきます。
日本畜犬学会を窓口とし、各犬種の専門家のご協力を得て刊行されます。
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「犬種研究 マスティフ」
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マスティフグループと言われる犬種は多く、この場合のマスティフとはアジア
に起源を持つ、いわゆるマスティフ系古代犬の子孫の意である。
マスティフ系古代犬の起源はと言うと2700年前のバビロニア、3000年前のエ
ジプト、3100年前の中国など諸説あるものの確証はない。
マスティフの犬名は「パワフル」と同意語の「マスティー」に由来するとの説
もあるが、多くの国でマスティフと言う語は「犬」を意味する言葉であった。
現在、犬種名でマスティフと呼ぶ犬は、正確にはオールド・イングリッシュ・
マスティフと呼ぶべき犬で、アジアのマスティフ系の犬がアッシリア、ペルシ
ャ、バビロニア、エジプトを経てイギリスに伝わり、改良されて2000年以上
を経た犬種である。
主として邸宅や猟場の番犬として働き、軍用犬としても使用されていた。
番犬としてのマスティフの歴史は長く、イギリスでは農場を害獣から守るため
にマスティフの飼育を義務付けていた時代もあった。
農場ではマスティフを昼間は鎖で繋いでおき、夜になると解き放した。
番犬として長い年月を過ごしたマスティフは、家庭や主人を守る特性を身に付
けたようである。
マスティフの主人に対する献身ぶりを書いた逸話や、マスティフが主人を救出
する場面を描いた絵画など、ヨーロッパやアジア地域でマスティフの名声を後
生に伝えるものは多い。
マスティフはマスティフグループの中でも根幹をなす犬種で、多くの犬種の開
発、改良に影響を与えている。
シーザー率いるローマ軍がイギリスに侵攻した時、マスティフは果敢にローマ
軍と戦ったと言われている。
ローマ軍はマスティフをローマに連れ帰り、闘技に使用した。
3〜4頭のマスティフとクマ、ライオンを闘わせる猛獣闘技が古代ローマで人
気を博した。
現代の動物愛護の観点からは信じ難い事ではあるが、いわゆるマスティフ系犬
種とウシ、クマなどの闘いは150年前までのイギリスやアメリカでは人気の高
い娯楽であった。
クマとの闘技はベア・ファイティングと呼ばれイギリス人を熱狂させ、17世紀
には国技とみなされていた。
しかも、これら血なまぐさい見世物は王侯貴族の支援によって開催されており、
これらの競技で常に第一線で活躍したのがマスティフであった。
闘犬として名を馳せたマスティフであるが、現在では昔のようなどう猛さはな
く観賞犬、有能な番犬として飼育されている。
多くの巨大犬と同じく、戦時下でのイギリスでマスティフは衰退するが、戦後
アメリカに渡り良血犬が作出されている。
今日のマスティフは顔貌に似ず温和で、飼い主に対しては絶対的な忠誠を示す。
近年は、胴の太さが重視される傾向にあり四肢の長いものは好まれない。
巨大犬であるマスティフは見栄えで評価されがちであるが、マスティフの本領
は「威厳」であり、何よりも気質で評価されねばならない。
マスティフの並外れた体力をコントロールし、家庭犬として迎え入れる事は万
人にできる事ではなく、我が国では知名度が高い割りには飼育数の少ない特殊
犬種である。
(写真参照)
http://www.dogfan.jp/zukan/Working/Mastiff/index.html
(データ)
原産地 イギリス
分 類 ワーキング(AKC)
ワーキング(KC)
第2グループ(JKC)
体 高 おす76cm以上 めす70cm以上
体 重 おす75kg めす75kg
出産数 JKC 7頭(全犬種中 128位)2003年
AKC 5,797頭(全犬種中 34位)2002年
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