1000年以上に渡り中国歴代帝国宮廷内の神聖な寺院で、限られた人物によって飼育されていました。 基準に合わない子犬は淘汰されるなど厳しい管理のもとで繁殖が続けられた結果、昔のままの姿を現代でも保持している珍しい犬です。 宗教的な役割を果たしていたとも言われ、西太后の葬儀では「モータン」と言う名のペキが柩を先導したとか。 古代中国ではその外見や皇族の衣装の袖に入って宮廷内を移動したことから「獅子犬」「太陽犬」「袖犬」と呼ばれていました。 愛玩犬でありながら抱かれる事を好まず、尾を巻いて逃げる事もなかったという話は、この犬の特殊性をよく現しています。 アヘン戦争で北京の宮廷にイギリス軍が突入した際には、白人の手に渡る事を恐れた皇族自らがペキを殺したそうです。 辛うじて生き残った5頭がイギリスに渡り、ヨーロッパで鼻の短い犬が流行するきっかけを作りました。